障害年金とは～受けることで得られる安心とは？

障害年金について、わかりやすく解説していけたらと思います。

◇なぜ、障害年金が必要か？

●障害年金で得られる安心とは？

・障害年金を受けることで得られる安心は、収入面と精神的な面があり、次のものがあります。

※収入が得られる（課税されない）
※社会とのつながりが実感できる
※自尊感情が保たれる

これらを解説していきます。

※収入が得られる（課税されない）

・障害年金には、税金がかかりません。つまり、障害年金に対する所得税や住民税は、ゼロ円ということになります。これは、高齢者が受ける老齢年金（老齢基礎年金、老齢厚生年金）とは違う点です。

？障害年金は、本人や家族の収入が高いと減らされたり、もらえなかったりするのですか？

・障害年金は、他の収入額によって調整されることはありません（２０歳前に初診日がある障害基礎年金を除く）。働いて給料をもらっていても減額されません。また、家族の収入が高くても、それが理由で減らされることもありません。

・ただし他の社会保険料（医療保険料や介護保険料）の納付はしなければなりません（健康保険などの扶養家族である被扶養者になっている場合を除く）。保険料は前年の所得に応じて決まります。６５歳以上の場合は、これら社会保険料が年金から天引きされます。

※社会とのつながりを実感できる

・病気やケガのため家にこもりがちで、外に出ることが難しくなった人は、「自分はどこにも属していない」、「社会とのつながりが途切れている」と感じがちのようです。障害年金は国がその病気やケガを一定の基準以上であることを認めたうえで、本人に行う給付です。
・国の社会保障というしくみによって定期的に年金が振り込まれることで、社会の一員であることを実感できます。

※自尊感情が保たれる

・病気やケガのために働くことができないことで、自信を失うことがあります。自分には価値があり大切にされるべき人間である、という感情を失くしてしまうのです。「社会に役立っていて、自分には価値がある」という実感は、多くの人にとって働くことで得られやすいものといえます。そして働いたことの対価は多くの場合、金銭による収入になります。
・働けなくなることによりすぐに表れる損害は、収入が無くなることです。しかし、たとえ働くことができなくなっても、障害年金があります。病気やケガをした本人に対し、収入が得られない損害を公的給付がサポートします。

・病気やケガにより働けなくなること、それは本人が望んだ状態ではありません。いわば「事故」です。人生において誰にでも起こり得る「事故」だからこそ、社会保障（障害年金）で補っています。病気やケガで働けなくなっても、障害年金がその人が尊ばれる存在であることを、金銭の支給によって守ってくれるのです。

※まだまだ知られていない障害年金

・病気やケガで働けないなど、将来に不安をお持ちの方も多いのではと思います。しかし、障害年金をご存じでない方も数多くいらっしゃるのが現実です。制度自体を知らない、難しくてよく分からない、書類が多くて大変そうだなどの理由で請求していない方の手助けを少しでもしたいと、私は考えています。

・障害年金は、請求しなければもらえません。

・最強の社会保障といわれている障害年金。障害年金で生きる希望を得ることもあると思います。私は、そのサポートをしたいと考えています。

本日はここまでとします。次回、どんなとき、どんな人が受けられるの？に続きます。
またのご訪問お待ちしております。